月経やPMS、更年期など、私たち女性の体と心は、月ごと・年ごとに少しずつ変化し続けています。
「何となく気分が沈む」「理由もなくイライラする」「眠れない」──そんなとき、ホルモンのリズムが関係していることも。
そんな揺らぎのある毎日を、ふわっと包み込むようにサポートしてくれるのが精油の香り。ここでは、女性特有の悩みに寄り添う精油の種類・使い方・香りの効果についてご紹介していきます。
女性ホルモンと心のゆらぎの関係
女性ホルモンには主に2つあります。
- エストロゲン（卵胞ホルモン）：肌や髪をつややかにし、気分を前向きに保つ。
- プロゲステロン（黄体ホルモン）：妊娠の準備を整え、体温を上げたり眠気を引き起こしたりする作用。
女性ホルモンの動きについて
これらは月経周期に合わせて日々変化しており、特に月経前や排卵後には心が不安定になりやすい時期があります。
女性のためのおすすめアロマ精油とその働き
ホルモンバランスの変化は、ストレスや年齢、生活リズムの乱れによっても影響を受けやすいため、「香りで脳に働きかけるアロマテラピー」が、無理のない自然なセルフケアとして注目されています。
クラリセージ
特徴：ややスパイシーで深みのある香り
主な作用：エストロゲン様作用、月経痛やPMSの緩和、リラックス
おすすめの使い方：ホホバオイルに1滴加えてお腹のマッサージに
“ゆらぎ”を整えたいときの心強い味方。更年期の不調にも。
ゼラニウム
- 特徴：ローズに似た甘く優雅な香り
- 主な作用：ホルモン調整、皮脂バランスの調整、気分の安定
おすすめの使い方：ディフューザーでお部屋に香らせて
イライラや落ち込みの波を穏やかにしてくれる、心のバランスサポーター。
ラベンダー
- 特徴：フローラルでハーバルな安らぎの香り
- 主な作用：自律神経の調整、安眠、ストレス緩和
おすすめの使い方：就寝前の枕元やハンカチに1滴
「とにかく疲れた…」という夜に、そっと寄り添ってくれる精油です。
イランイラン
- 特徴：甘くエキゾチックで濃厚な香り
- 主な作用：緊張緩和、女性性の解放、血圧安定
おすすめの使い方：バスソルトに混ぜて入浴タイムに
自分を女性らしく大切にしたいときに。セクシュアリティの目覚めにも。
ローズ・オットー
- 特徴：気品ある華やかな香り
- 主な作用：ホルモン調整、幸福感、皮膚の再生
おすすめの使い方：特別な日のアロマロールオンに
香りを嗅ぐだけで心が高揚する「女王の精油」。心身を優雅に整えます。
香りの取り入れ方アイデア
-
ディフューザーやアロマストーンで部屋に香らせる
-
精油＋植物油で作るアロママッサージオイル
-
精油1滴＋熱湯で行う蒸気吸入（マグカップ法）
-
アロマロールオンで外出先でもセルフケア
-
バスソルトに混ぜてお風呂で全身を包む
まとめ
女性の体と心は、日々ゆらぎがあって一定ではありません。不調だと感じていた「ゆらぎ」は、「自然なリズム」であり、正常な変化だと思ってください。
調子が悪すぎる、と感じる場合は、休みが必要なサインかもしれません。しっかり睡眠をとり、ゆったり過ごすなどリラックスできる環境を作ってあげましょう。
精油の香りは、脳にダイレクトに届き、ホルモンや自律神経にやさしく働きかけてくれます。毎日の暮らしに少しずつ取り入れることで次第にゆらぎの波が小さく感じられるようになってきます。